私の手術体験記 平成28年11月4日 下野久美子

手記原紙

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秋も深まり朝夕は肌寒さを覚える10月末、出沢先生にヘルニアの手術をしていただきました。心より感謝申し上げます。以下に、私の体験談を記させて頂きます。

手術前の準備

今日の手術は私の1件のみで、診察の患者さんもおらず、普段のクリニックとは違ってがらんとした雰囲気。受付の方も初めてお会いする方。ちょっと緊張・・・。

いつもの通り受付を済ませると、早速、待機室へ案内され、手術着への着替えについて説明を受けました。手術着に着替えたところで、顔なじみの看護師さんが様子を見に来てくれ、ちょっと安心。安心したところで、「そうだ!トイレに行ってないじゃん、私!」と思い出しトイレへ。
手術前は下剤無し、浣腸も無し。ということで、手術中トイレに行きたくなったらどうしよ~と不安に思っていたので、トイレは必須。ひそかに、手術が決まってから毎日ヨーグルト食べて腸内環境を整えていました。

トイレも済ませ、いよいよ手術の準備。腕に点滴。昨晩からの食事制限、今朝からの水分制限で針が入るかな?と思ったけど、看護師さんが上手で全く痛まず。がらがら(点滴の薬がぶら下がっている棒)につながれた自分を見て、病気で全く食べることができなかったことを懐かしく思い出しました。腰痛は辛いけど、食べたいものを食べられる今は、やっぱり幸せなのです・・・。

いよいよ手術室へ

点滴を見ると半分以上残っているので、手術開始はまだまだ先かなと思っていた矢先、出沢先生のご登場。余談ですが、先生の手術帽は白地に赤のヒョウ柄で思わず「おしゃれですねー」と声をあげるも、よく見ると赤血球柄・・・。いつもの看護師さんと、ちょっと変わった趣味よね~(ウソです。とても可愛いです!)などと無駄話をしつつ、リラックスした雰囲気で、相棒のがらがら(笑)とともに手術室へ。
手術室は、いつも神経根ブロック注射をしてもらっている場所にもかかわらず、初めてお会いする方や器具類にちょっとアウェイ感。緊張できゅっと胃が縮こまったのがわかりました。それでも、皆さんが「大丈夫、大丈夫」と声を掛けてくださり、私としては、まずまずの平常心で手術台に上がることができました。

手術開始

痛いのがとーっても苦手な私。硬膜外麻酔は初体験なので、痛いのではないかと恐怖心いっぱい。「どのくらい痛いですか?」「痛かったらどうしよう」と、しきりに聞く私に、先生はイヤな顔一つせず(私はうつ伏せになっているので、実際には顔は見えてないですが、声でそんな感じがしました)、「じゃあ今からやるよ」「これは痛い?」と確認しながら進めてくださいました。本当に感謝です。

さよならヘルニアちゃん

麻酔をした後は、内視鏡がごんごんと体に入ってくる振動を感じるも、想像していたような痛みはなく「入ってよかった~。これで手術受けられる」と一安心しました。

今回は局所麻酔なので、私の意識ははっきりくっきり。出沢先生は、手術中の内視鏡映像を患者にも見せてくださいますが、初めて目にした瞬間は思わず「すごい!」と感嘆の声をあげてしまいました。それは、医療技術の高さと、今自分の体の内部で起きていることを目にする不思議さへの、純粋な感動でした。また、映像を通して、今、自分に起きている事象を把握できることは、手術や痛みに対する恐怖心をとても小さくしてくれました。

 内視鏡が入ったあとは、ヘルニアの摘出です。私のヘルニアはL5S1という場所で、骨を削って、神経をよけて、ようやくヘルニアに到達します。
 内視鏡映像はとても興味深く、首が痛くなるのも忘れて見入ってしまいました。男性のように硬く削るのが大変と言われた真っ白な骨、きらきら光る脂肪(美しい~!)、何とも心許ない神経。そして、クリーム色をしたグミのようなヘルニアちゃん。先生は、先が小さいハサミのようにつまむことができる器具で、ヘルニアをつまんでは出し、つまんでは出し。時に、とても大きなヘルニアが出てくるのですが、それは、まるで耳掃除をしていてビッグな耳垢が取れたときのような快感でした!(たぶん、内視鏡映像が円形なので、耳の穴を想像させるのだと思います。笑)
 途中、足がぴりぴりっとしたり、腰の神経をぎゅーっと握られているような痛みがありましたが、その時は、すぐに先生にお知らせを。安全な手術に向けて、先生や看護師の皆さんが適切な処置をしてくださいました。

手術後

「取っても取っても出てくるなー」と言われたヘルニアも綺麗に摘出いただき、手術は無事に終了しました。手術後は、待機室のベッドで休みますが、気が付くと寝ていました。 手術中、私は寝転がっていただけですが、やっぱり疲れたようでした。1時間後、CT撮影のために起きてみると、まだ痛い・・・。というのも、後から聞いた話では、血抜きの管が手術をした神経近くに置いてあり、痛みの原因になっていたとのことでした。翌日の診察で管を抜いた後は、嘘のように痛みが無くなっていてとても感動しました。(管を抜くときは、痛かったです・・・泣)

最後に 印象的だったこと

最後に今回の手術で印象的だったことは、2つあります。1つ目は、医療技術の高さとそれを可能にする人の能力の素晴らしさです。ジュール・ヴェルヌの「人が想像することは、必ず人が実現できる」を真っ先に思い出し、それを体現されている出沢先生と看護師の皆さんに自然と尊敬の気持ちがわきおこりました。2つ目は、人のあたたかさです。手術中、私の背中に置かれた手から伝わるあたたかさは、私の体を温めるだけでなく、安心感をもたらしてくれました。また、先生や皆さんの「大丈夫」「気分はどうですか?」「いつもみたいに騒いでいいよ(笑)」などの声を掛けていただいたことも、大きな安心感につながりました。
私自身、人材育成という仕事に携わるものとして、大袈裟かもしれませんが、人という存在の素晴らしさをあらためて感じました。

このたびは、出沢先生をはじめ、皆さまには大変お世話になりました。皆さまとの出会いに心より感謝をしております。

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