ご挨拶

椎間板ヘルニアの痛みから、笑顔を取り戻すこと

プロフィール

2014年9月、『出沢 明 PEDクリニック』をオープンいたしました。

名称のとおり、こちらは、PED(経皮的椎間板ヘルニア内視鏡下摘出手術)によって、椎間板ヘルニアを治療するクリニックです。

つらい痛みをともなう椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアは、腰を酷使する仕事についている方、激しいスポーツをする方に発症しやすい病気ですが、一番の要因は「加齢」です。

20才を過ぎると、加齢現象によって椎間板が衰え、そのうえ水分が少なくなるので、なかにある髄核が外に出やすくなります。その際、髄核が後ろのほうに出てしまうと、周囲の神経を圧迫して、ひどい痛みやしびれなどを引き起こします。

加齢が大きな要因となりますので、椎間板ヘルニアは、誰にでも起こる可能性があります。現代人は寿命が長くなりましたから、その分患者さんが増えるのも当然のことです。

椎間板ヘルニアによっておこる痛みは、いわゆる一般的な腰痛とは比べものにはなりません。薬やブロック注射によっても緩和されず、腰だけではなく、足にまで支障をきたすことが少なくないのです。

重症度が高く、手術が必要な椎間板ヘルニアは、椎間板ヘルニア全体の1割以下と言われますが、椎間板ヘルニアに悩む方の数そのものが多いため、手術が必要な方の数も相当なものになります。

従来の術式は、身体への負担が大きい

手術適応と診断された場合、現在広く行われているのは、直視下、つまり、メスで身体を切って行う方法です。

しかしこの術式ですと、身体に負担がかかりますし、術後は身体を固定され動けません。そのうえ数週間の入院も必要です。

私が整形外科医になった頃は、今よりももっと大きく切開する術式でしたから、患者さんにかかる大きな負担を目の当たりにするたびに、他にいい方法がないものか、とジレンマを感じていたものです。

2003年に、日本で初めてPEDを導入しました

そんななか、1997年に内視鏡を使った手術と出会い、2003年には、PEDを私が日本に初めて導入しました。

内視鏡を使った手術は、従来の開腹手術に比べると、患者さんに対する負担が格段に違います。とくにPEDは、切開口が8ミリ程度と小さく、入院もわずか1日ですみます。最速2~3日で社会復帰も可能ですから、仕事はあまり休めない、という方にも適しています。

さらに、穴が小さいため、術後の再発率も、従来の手術に比べ低くなるという大きなメリットがあります。

PEDまで数年待ちの状況を解消したい

しかし、PEDは、どの医療機関でも手軽にできる手術ではありません。その理由は、まだ日本に入ってきて日が浅いこと、そしてもうひとつは、ひじょうに難しい手術なので、スキルの取得に時間がかかる、ということです。

具体的に言えば、国内で安心してPEDを受けることができる施設は、現在10もないでしょう。専門医の数も限られます。そのためPEDを受けることができる病院の予約はいっぱいで、手術まで数年待ちということが少なくありません。

さらに、最近では、PEDがテレビ等で紹介されると、私の勤務先の病院に、問い合わせが殺到するようになりました。大学や大きな病院は、もともと患者さんの数が多いので、なおさら予約がとりづらくなってしまいます。

椎間板ヘルニアは、ひどい痛みを伴うため、手術まで気長に何年も待てるような疾患ではありません。正しい診断が下り、手術適応と判断されたら、できるだけ早く手術をして治したい。何とかしてそれが可能な環境づくりができないものかと、思っていました。

私はこれまで15年以上、PEDを行ってきました。複数の病院で手術を行い、手術件数は年間350を超えています。そうした実績とスキルを活かし、自分の専門病院を開けば、患者さんをあまりお待たせすることなく、スムーズな手術が可能になるのではないか。「出沢 明 PEDクリニック」は、そんな想いから生まれた、PED専門のクリニックです。

PEDの進化にご期待ください

PEDは、年々進化している手術法です。2003年の導入当初に比べると、使用するスコープの精度も格段に高まり、ここ数年は、安定した成績が出るようになってきました。このスコープに関しては、私自身、ドイツの手術機器メーカーと共同開発を行っており、これからもどんどんよいものが出てくるでしょう。

また、PEDに特化した治療をしたい、と賛同してくれる医師も増えています。PEDは、ひじょうに高い技術が必要で、誰でもすぐにできるような手術ではありません。専門を複数取得し、300件以上の脊髄の手術実績があるベテラン医師が、さらに学び、訓練して、ようやくできるようになる術式ですが、それでも「やりたい」という強い意欲を持つ医師が増えているのは、とても嬉しいことです。

2013年には、日本におけるPEDの普及と進歩を目標とする『日本PED(ペド)研究会』を設立しました。現在、高い向上心を医師たちとともに、専門医の手技の確立、技術向上のための活発な活動を行っています。

整形外科医になって、30年以上がたちました。PEDをはじめとする内視鏡を使った手術に関しては、私自身、広く教育にも携わっておりますが、これからも学びと訓練、そして進化のための研究を欠かさず、患者さんのお役にたちたいと思っています。椎間板ヘルニアの痛みで寝返りも打てなかった患者さんが、わずか30分程度の手術によって痛みから解放され、笑顔を取り戻す姿を見ることは、医師として何度経験しても本当に嬉しいことです。

つらい椎間板ヘルニアでお悩みの方、身体への負担が少ないPED手術を検討されている方は、どうぞ『出沢 明 PEDクリニック』にご相談ください。

様々な種類の椎間板ヘルニア手術

種類 術式 麻酔 入院日数 保険適用
内視鏡下手術 MED 全身麻酔 4~7泊 有り
内視鏡下手術 PELD 全身麻酔 1~2泊 有り
enSpire法 enSpire 局所 半日~1泊 無し
レーザー治療 PLDD 局所 半日~1泊 無し
切開手術 従来法 全身麻酔 3週間程度 有り

次々と新薬が登場し、今では「入院なし」でも治る椎間板ヘルニア。
こちらのページでも詳細にご紹介しています。
椎間板ヘルニアについてもっと知る

内視鏡下摘出手術について

プロフィール

内視鏡下手術は、患者さんのお身体への負担が少ない脊椎の低侵襲手術を代表する治療法です。
従来の切開手術では、50~70mm以上の傷口でしたが、内視鏡下手術ではわずか18~20mm弱で済み、早期社会復帰が可能です。

内視鏡手術とは

内視鏡手術ではおなかに4ミリから2センチ程度の小さな穴を開け、そこから内視鏡と細い手術器具を対象患部に入れて手術を行います。 また内視鏡は胃カメラのような器具ですが、この手術専用のものは腹腔鏡と呼ばれています。 腹腔鏡にはCCDと呼ばれる小型カメラを取り付け、中の様子をモニターに映し出し手術を進めます。

従来の手術に比べ、とても小さなきずで手術を行うため、術後の痛みが軽くなります。 また見た目にも傷が小さいので、手術後でも目立ちません。

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